脳腫瘍からの卒業式/手術から丸5年

今日、2016年7月4日で、脳腫瘍の手術からちょうど丸5年が経過しました。
脳腫瘍卒業ディナー:ヒラメのカルパッチョ


僕の脳腫瘍(グリオーマ)は、5年間再発しなければ、その後は再発する可能性が非常に低くなります。
診断当時、グリオーマ グレード3の5年生存率の全国平均は25%と言われました。でも僕が手術を受けた東京女子医科大学病院で治療を受けた場合、これが78%となります。
そして女子医大の5年生存率と10年生存率を比較しても、それほど下がっていません。つまり5年生きられればその後も生きていられる可能性が高くなります。
もっと突っ込んで言うと、手術から無事に5年が経過すれば、治ったとみなしてもよい、ということです。がんにおいて一般的に言われているのと同じですね。5年というのは、がん患者にとっての大きな目標でありマイルストーンです。
今日、その5年が経過しました。
一昨日の土曜日、家族がお祝いをしてくれました。脳腫瘍からの卒業式ですね。場所は僕のリクエストで、いつも記念日をお祝いしている恵比寿の葡萄酒房allee
脳腫瘍卒業ディナー:アスパラガスのチーズ焼き温玉のせ
長年お世話になっているalleeのママは、僕の脳腫瘍のときも悪性リンパ腫・白血病のときも、大変心配してくれました。退院してから久しぶりにお店に顔を出したときには、我がことのように喜んでくれました。
だから今回、家族揃ってこのお祝いができたことを、シェフの吉田さんとともに喜んでくれました。
脳腫瘍卒業ディナー:ヤリイカのなんとか・・・
食事の席で、奥さんから「5年経過したことはやっぱり感慨深い?」と聞かれました。
もちろん、「やっと5年経った」とか「これで脳腫瘍患者ではなく元脳腫瘍患者だ」とかいう思いはあります。
でも実のところ、これまでも「自分はもう再発することはない」と勝手に確信してきました。だから3ヶ月おきのMRI検査でも、もう結果を聞くときにドキドキするようなこともありません
そのため、意外と冷静にこの日を迎えたという感じです。それよりも、どちらかと言うと日々の体調、特に帯状疱疹後神経痛の痛みや、最近疲れたときに出る突発的な視野障害など、日常的な苦痛や不都合に意識が向いていて、がんそのものの再発の心配は全くしていないというのが実情です。
そんな話を奥さんにしたところ、「でもアファメーションは変えるんでしょ?」と聞かれました。毎晩寝る前に自分に言い聞かせている「自分に対する宣言」です。これには「もちろん!」と答えました。
すでに先週の女子医大での診察で、村垣先生と丸山先生から「5年、乗り越えましたね!」と言っていただいて、アファメーションに含まれる「先生からの宣言」はみごと成就していますから。
脳腫瘍卒業ディナー:牛ほほ肉の赤ワイン煮込み
でもきっとこれから、折に触れて、「ああ、もう5年経ったんだな」とじわじわと実感することになるのではないかと思います。
脳腫瘍卒業ディナー:デザートプレート
今年はもう一つマイルストーンが来ます。11月に、悪性リンパ腫・白血病の寛解から丸3年が経過します。こちらの病気(B細胞性リンパ芽球性リンパ腫)は、3年再発がなければ、統計的にはその後の再発の可能性は低いと言われています。
この11月で、がんからは完全に卒業となります。その11月を無事に迎えられるよう、家族や先生たち、友人、会社のメンバーなど、支えてくれる方々に感謝しつつ、日々を過ごしていきたいと思います。

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