食道静脈瘤が再々発しそうな気配、そして、さよなら入谷先生

先日、虎の門病院へ行ってきました。
肝臓内科で、食道の内視鏡検査、つまり胃カメラをやってきました。
入谷先生と
(内視鏡の前で、虎の門病院 肝臓内科 入谷先生と)

内視鏡検査の目的

今回の内視鏡検査の目的は、昨年12月に入院して受けた食道静脈瘤結紮術(EVL)の後の経過観察です。

内視鏡検査の結果

いつものように、肝臓内科の入谷先生に診ていただいたところ、前回の処置で食道静脈瘤
を結紮した(しばった)ところは、静脈瘤も取れ、その後の潰瘍もきれいになっていました。
しかし、その処置をした箇所を避けるように、その周囲の一部に血管が集まってきており、そこに食道静脈瘤が再発しそうだとのこと。
思ったより早い際再発になりそうです。

再発は免れない食道静脈瘤

食道静脈瘤は、その原因が肝機能障害であるため、肝機能が回復しない限りは、どうしても再発は免れません。それでも、再発して治療、再発して治療と、3〜4回ほど治療すると、徐々に再発しなくなってくるとのことでした。
僕の場合は前回12月の治療が、再発による2回目の治療だったため。あと1〜2回は治療しなければならないだろうなあと覚悟をしていました。それでも思ったより再々発は早いなあという印象ではあります。

原因の肝機能障害

なお、食道静脈瘤の原因となっている肝機能障害は、僕の場合、これまでの急性骨髄性白血病の抗がん剤治療の副作用や、さい帯血移植によるGVHD(移植片対宿主病)が原因と考えられます。
それでも、この日の血液検査では、肝臓の数値に改善が見られました。ASTは、1月12日には65だったのに、その後は37→31→34と減少傾向です。基準値は13〜30なので、もう少しで基準値に入ります。
ALTは、1月12日には104でしたが、その後は52→34→35と、こちらも減少傾向です。基準値は10〜42なので、ここ最近は基準値に入ってきています。
特にこのALTについては、以前、血液内科の湯淺先生からは「せめて2桁にはおさまっていて欲しい」と言われていた項目です。つまり以前は100を大きく超えていました(131など)。
それが2桁、しかも基準値を下回る30台になったのはうれしいです。
この肝臓の数値の改善は、1月12日の入谷先生の診察日から飲み始めた肝臓の薬、ウルソデオキシコールがよかったのかもしれません。
あるいは、以前湯淺先生が言っていた通り、さい帯血移植から3年以上(来月で4年)経って、体内に残存していた抗がん剤(移植の前処置で使ったブスルファン)が、ようやく体内から排出されてきて、肝臓への副作用が軽減してきたのかもしれません。
▼自分の肝臓はあと何年持つのか?/造血幹細胞移植後の肝機能障害|オーシャンブリッジ高山のブログ

今後の見通し

いずれにせよ、今後の見通しとしては、まず5月に診察を受け、その後、内視鏡検査を受けます。
それで再発がはっきりしたら、6月中旬頃に入院して、食道静脈瘤結紮術(EVL)を受けます。また10日前後の入院となる見込みです。
その後は9ヶ月後の年度末、つまり来年3月頃に内視鏡検査で確認して、それで再発がなければ、恐らくその後はもう再発することはなく、それで食道静脈瘤は終わり。
そうではなく、来年3月の検査で再発していれば、あと一回入院治療して、恐らくそれが最後の再発と治療になりそう。
・・・というのが、入谷先生の予想です。
できれば6月の入院で最後にしたいものです。

さよなら入谷先生

そして、再々発以外にもう一つ、大変残念なことがあります。
食道静脈瘤に関し検査から処置まで全部お世話になっていた肝臓内科の入谷先生が、この年度末をもって、虎の門病院から、出身元の岐阜大学に戻られるとのこと。
入谷先生には、昨年2月の入院での食道静脈瘤の治療、そして12月の入院での治療、さらに外来での検査など、お世話になりました。
食道静脈瘤だけではありません。肝臓で見つかった病変を、エコー、CT、MRI、そして最後には肝生検まで駆使して、結節性再生性過形成(NRH)という良性腫瘍だと突き止めていただきました。
この肝臓の確定診断に至るまでの一連の検査で見せてくださった、執念というか医者魂には感銘を受けました。
最初は、肝臓の画像検査から、素人目には分からない微妙な組織の不均一さを見つけ、最悪の場合は肝臓がんであるという可能性を頭に置きながら、その病変の実態をあらゆる検査を駆使して突き止めて、その上で患者に最適な治療を提供しようという姿勢が、すばらしかったのです。
実際には、幸いにして肝臓がんではなく、良性腫瘍ということで、当面は積極的な治療は必要なく、定期的なCT検査で経過観察していくということになったのですが、少なくとも現時点では悪性腫瘍ではないという診断をつけていただいたことは、患者にとっては大きな安心となります。
そうした経緯の中で、大変よい関係を築いてきた入谷先生が虎の門病院を離れてしまうことは、大変残念で寂しいです。
でもこれからは地域医療の最前線で、これまでに培った経験と技術を活かして地元のみなさんに貢献されるということで、陰ながら応援したいと思っています。岐阜は僕の出身地の長野の隣でもありますしね。
入谷先生の次の僕の担当は、村石先生になります。これまでの僕の検査や治療でも、入谷先生のサポートをされていたため、僕もすでにお世話になってきました。入谷先生によると、大変優秀な先生とのことですし、改めて村石先生ともよい関係を築いていきたいと思っています。
最後に村石先生に、内視鏡の前で入谷先生とのツーショットを撮っていただきました(記事冒頭の写真)。
入谷先生、これまで大変お世話になりました。仲良くなったところでお別れするのは大変寂しいですが、岐阜でもがんばってくださいね!
またどこかで会えるものと信じています!

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