2012年04月24日

ブログで過去の自分を振り返り、今の自分を戒める

昨日のこのブログの「経営計画策定プロセスと全社ミーティング」という記事の最後に、「ひと休みしたい」と書きました。で、「去年の忙しさはどうだったかなあ」と思いつつ、古いブログ記事を紐解いてみたところ、こんな記事を書いていました。

▼年度初めの仕事その他で忙しい今こそ、To Do管理をしっかりと。

タイトルは前向きですが、今読み返してみると、その後の脳腫瘍発見につながる危険なサインが散見されます。

毎年、年度末から年度初めにかけてはいろいろとバタバタするのですが、今年はまた例年に増してバタバタしています。 (中略) ということで、僕にとっては珍しくオーバーフロー気味になっています。

普段あまりこのような発言、つまり、「仕事が多すぎる」というようなネガティブな発言はしない方なのですが(特に病気が見つかる前は)、ブログの場でこう言っているということは、本当に仕事量が多かったんだと思います。

その新しいプロジェクトのことを考えていると、会社にいないときでも、あれもやってみよう、これもやってみたいと、いろいろとアイディアが浮かんできます。その都度、その場でiPhoneのRemember The MilkにTo Doとして登録していきます。

まさに四六時中、仕事のことを考えている状態になっています。ここで言及されている新しいプロジェクトというのは、企業向けソーシャルコラボレーションツール「Zyncro」の国内リリースですね。

もちろんスタッフに振れる仕事はどんどん振っていきますが、どうしても自分に残るタスクも多々あります。

この「どうしても自分に残るタスク」が、この当時は非常にたくさんあったのを覚えています。英文契約書のレビューや規約類の翻訳、それらに関する顧問弁護士や海外提携先とのやり取りなどはまだしも、Webコンテンツの翻訳やHTML編集、画像作成、動画編集、プレゼン作成なども自分でやっていました。

もっとスタッフに仕事を振らないといけなかったのですが、それができなかったのは、スタッフの能力や工数ではなく、仕事を任せられない自分の考え方に原因がありました。

そして最後にこの文章。

パンクしないように気を付けつつ、がんばります。

実際、この翌々月にチューリッヒの空港で倒れ、帰国後の検査で悪性脳腫瘍(グリオーマ)が見つかりました。パンクどころではありませんでした。

この時期はこのように仕事が非常に忙しく、休日も夜も関係なく、仕事ばかりしていました。そのせいもあり体調を崩し、毎週のようにかかりつけのお医者さんに行っていました。そしてそのお医者さんには、

「仕事をセーブして、ちゃんと睡眠を取り、身体を休めて、免疫力を高めるのが第一。そうしないと『本当の病気』になりますよ」

と言われていました。この話はこちらのブログ記事に書きました。

▼かかりつけのお医者さんが教えてくれた、がんにならない生活のポイント(近況報告)

このお医者さんにも指摘されていたように、本当にこの時期は免疫力が下がっていたと思います。そしてそのために、脳腫瘍が活発化して悪性化し、増殖したのかもしれないと想像しています。

その後、入院や手術を経て、今ではまた仕事の現場に復帰しています。仕事をし始めるとやらなければならないことがどんどん出てきて、昔のようなワークスタイルに戻りそうになります。

でも、経営者をしている従兄に言われた「社長として最も大切な仕事は、死なないことだ」という言葉を忘れずに、任せるべき仕事はスタッフに任せつつ、とにかく健康に気をつけ、免疫力を落とさず、グリオーマを再発させないように、また他の病気にかからないように、生きていきたいと思っています。

このように過去の自分を振り返り、今の自分を戒めるためにも、ブログを書き続けていることは役に立ちますね。これからも書き続けていきたいと思います。


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投稿者 こうちゃん361 : 2012年4月26日 22:15

高山さんのように真面目で責任感の強い方は、ついつい仕事にのめりこんでしまいます。それは性分でもあり、仕方のないことかと思います。もちろん自分を戒めて、他人に任せたりして自分の仕事を軽減し最終的には長く続けることのできるように気をつけることは大切なことでしょう。

…でも、かつての私が全く同じだったように、その時は真剣に仕事をしているから自分が過負荷の状態だとは気が付かないものなのですよ。忙しい時ほど充実感を味わい(味わえ?)ます。成し遂げた時の達成感も病みつきになる程の快感です。それを小出しにするのは難しいと思います。

ただ高山さんの現状について私が知る限りで考えていることは、オーシャンブリッジはおそらくもう高山さんが一人だけで切りまわさなければならない時期は過ぎたのだと思います。同僚の方がそれぞれ判断をしてやっていける段階が近付いているのではないでしょうか?そうすると高山さん個人が無理をしないためではなくて、同僚の方や若い部下の方がより大きくなるために、じっと我慢をして任せることに移行してはいかがでしょうか?会社のことを分かりもしない私が申し上げるのも何ですが、私はずっと完全主義を目指してきました。そしてストレスを常にかかえて最後は発病してしまいました。それは自分が抱え込んだのが理由ですから仕方がないことです。口では「一度でも失敗したら後がないから」と言って、何から何まで口を出していました。ただそれが部下の成長にとって良かったことなのか、今でも疑問に思います。時間は戻ってきません。高山さんがご自分の負担を軽くすることで、同僚の方はうんと成長されると思います。今までとは違うもっと高いところから、じっと見守り必要なところだけ口を出す、それが今の高山さんに求められていることではないでしょうか?そして、そうすればご自身のストレスも軽くはないにしても、今までとは違う種類となっていくと信じます。

私は残念なことに、ようやくそれに気付いた時はもう手遅れで、部下が一人もいない境遇に甘んじなければならないのです。今ならもっと良い管理ができたのでしょうがねぇ…。

投稿者 オーシャンブリッジ高山 : 2012年4月27日 17:15

こうちゃん361さん、いつもコメントありがとうございます。
まさにアドバイスいただいたようなことに留意しながらやっているんですが、なかなか長年身体に染み付いたやり方が抜けず、というところですね・・・。でも本当にご指摘の通りだと思います。

また「その時は真剣に仕事をしているから自分が過負荷の状態だとは気が付かないものなのですよ。」というのも、本当にその通りだと思います。でも精神的には気が付かなくても、身体にはその過負荷が出てしまうんですよね。

よく家内(大学院で臨床心理学を研究しています)からは、僕はストレスがかかった時に精神面ではなく身体面に影響が現れる、と言われます。病気が見つかる前の昨年春頃は、まさにその状態で、精神的にはハイになって仕事で充実感を感じながらも、身体的には無理がたたって体調を崩していたということですね。今後はそうならないように、バランスをとっていきたいと思っています。

高山の著書

「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」書影・表紙画像\
治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ
(幻冬舎 税込1,188円)

脳腫瘍、悪性リンパ腫(白血病)を乗り越えた闘病記。
病院選び、治療法選択、医師との信頼関係の構築、セカンドオピニオンなどの考え方も。

プロフィール

高山知朗(のりあき):1971年長野県伊那市生まれ。伊那北高校、早稲田大学 政治経済学部卒業。アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)戦略グループ、Web関連ベンチャーを経て(株)オーシャンブリッジ設立、代表取締役社長就任。現在、同社ファウンダー。横浜市在住。

2011年7月に脳腫瘍(グリオーマ)の摘出手術。後遺症で視野の左下1/4を失う。2013年5月から悪性リンパ腫(B細胞性リンパ芽球性リンパ種/急性リンパ性白血病)の抗がん剤治療。合併症で帯状疱疹後神経痛も発症し、現在も激しい痛みと闘う。2016年10月に脳腫瘍、悪性リンパ腫の2つのがんから卒業。同年、幻冬舎より「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」を出版。

2017年2月、3度目のがんである急性骨髄性白血病を発症、同年4月にさい帯血移植治療を受ける。現在は妻、娘とともに元気に暮らしている。

連絡先

メール: nori.tkym[at]gmail.com
([at]は@に読み替えてください)

※病気や病院に関する個別のご相談については、まず「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」をお読みの上、ご連絡いただけますようお願いします。いただくご質問に対する回答の多くが、すでにこの本に書かれております。ご理解お願いします。

※いただいたご連絡の全てにご返事できるとは限りませんのでご理解ください。

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