新型コロナワクチンは白血病の移植患者にも有効か?

先々週から先週にかけて、少し久しぶりに虎の門病院に行ってきました。先々週の金曜日、そして週末を挟んで先週の月曜日の2回行きました。
コロナウイルス 抗体検査結果


金曜日は血液内科と肝臓内科の診察。明けて月曜日は肝臓のMRI検査です。

血液内科の診察

血液内科は山本先生の診察です。
この日受けた血液検査の結果はいつものように問題ないとのこと。血球も、肝臓の数値も、腎臓のクレアチニンも。

新型コロナウイルスワクチンの抗体検査の結果

そして、新型コロナワクチン接種後の抗体検査の結果も教えてもらいました。
というのも、造血幹細胞移植治療で免疫力が低下する白血病悪性リンパ腫等の移植患者にも、ワクチンにより新型コロナウイルスの抗体ができるのか?ということを調査する臨床研究の一環で、僕も抗体検査をしてもらっていたのです。
【関連記事】▼白血病の移植患者への新型コロナウイルスワクチンの有効性に関する臨床研究/1回目の接種完了|オーシャンブリッジ高山のブログ
抗体検査の結果は見事、陽性でした。つまり抗体ができていました!
冒頭の画像がその検査結果の報告書です。

SARS-CoV-2抗体 S 3960
判定 陽性(+)

この結果を聞いて安心しました。「自分はワクチンを接種しても抗体ができないのでは?」と少し心配していたからです。
もちろん、抗体ができているからといって、気を緩めることはできません。健康な人がワクチンを2回接種していても、ブレイクスルー感染してしまうことはありますから。
でもワクチンのおかげで、自分の体内にもちゃんと抗体ができていると聞いて、少し安心しました。
なお、この「3960」という抗体の数値の評価については、今はなんとも言えないとのこと。現時点では学会でもまだ明確な基準値があるわけではありませんので。
でも、山本先生の周りの健康な人でも、ワクチン2回接種後の抗体の値がこのくらいの方は普通にいるとのこと。だから大丈夫でしょう、とのことでした。高いわけではないが、問題ないレベル、という印象でした。

肝臓内科の診察

血液内科の診察の後は、肝臓内科の診察でした。
村石先生の診察では、しばらく前にできた肝臓の門脈血栓の状況を血液検査で確認しました。
門脈血栓が見つかってから飲み始めた血液をサラサラにする薬(リクシアナ)のおかげか、血栓ができていることを示唆するDダイマーの値はは問題なく、血液検査の上では血栓が再びできている所見はないようです。
月曜日に肝臓を含めた首から下のMRI検査も受けたので、この日の血液検査に加えて画像検査でも血栓の状況を確認します。こちらの結果は次回12月の診察で聞くことになります。
また、肝臓の門脈圧亢進症による食道静脈瘤については、今回のMRIに加え、12月に内視鏡検査でも、触接見て確認します。

診察を終えて

ということで、抗体のことや血栓のことなど、いろいろうれしい診察日でした。
やはり自分の身体、自分の健康に関する心配が減るのは、うれしいものです。
4回のがんの再発可能性に始まり、肝臓の良性腫瘍、門脈圧亢進症、門脈血栓症、それらによる食道静脈瘤、発症以来8年続く帯状疱疹後神経痛、脳腫瘍の跡に起きている脳内出血などなど、健康上の心配事は挙げればキリがないのですが、それでも毎日、家で家族と一緒に普通の生活を送れていることは、本当にありがたいことです。
4回のがん闘病の辛い経験があったからこそ、選択してたどり着いた、今の生活です。
当たり前のように見える日々の生活のありがたさや、そんな生活の中に潜む幸せを大切にしながら、これからも生きていきたいと思います。

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