2014年12月11日

薬の価値とプラシーボ効果/帯状疱疹が神経痛に進行:白血病・悪性リンパ腫闘病記(68)

前回の闘病記からの続きです。

入院中に叔母が差し入れてくれたなだ万のお弁当

◼︎2013年8月21日(水)。入院101日目。抗がん剤治療開始から93日目。

この日の抗がん剤点滴は夜10時からキロサイドでした。

昼間は叔母と母がお見舞いに来てくれました。叔母はなだ万のお弁当を持ってきてくれました。他にチーズとローストビーフも持ってきてくれたのですが、生ものの差し入れはNGのため、やむなく持って帰ってもらいました。なだ万のお弁当はさすがにおいしかったです。

個室から大部屋に移って数日経ち、段々また、大部屋ならではのノイズ(物音や話し声)が気になるようになってきていました。ノイズを排除しようと、遮音性の高いShureのカナル式イヤフォンを使って音楽を聞いていても、結局、点滴を変えに来る看護師さんなどへの対応時にはイヤフォンを外すことになります。個室の場合はスピーカーで音楽を流しっぱなしにできていたのですが。まあ大部屋だししょうがないなあと思っていました。

◼︎2013年8月22日(木)。入院102日目。抗がん剤治療開始から94日目。

この日は朝10時から抗がん剤キロサイドの点滴でした。夜も10時から同じくキロサイドを点滴しました。

昼間、同室のご高齢の患者さんのところに、奥様がお見舞いにきていました。お二人の話が意図せず耳に入ってしまいました。奥様はご主人に、「次にやるリツキサンっていうのは、最近認可された薬みたいよ」などとお話ししていました。

それを聞いて、「ああ、この患者さんたちはリツキサン(分子標的薬。リツキシマブ)がどういう薬で、どういう効果があるなんて、全く知らないし、調べることもないんだろうなあ。でも普通の患者さんはそうなのかもしれないなあ」と思ってしまいました。

リツキサンは、2001年に日本で保険適用となるまでは、虎の門病院でも自費診療で数百万円かけて使っていた患者さんもいるという、悪性リンパ腫のがん細胞のみを狙い撃ちにする分子標的薬です。僕も使っていただいていましたし、僕が参考にしたアメリカのMD Anderson Cancer Centerの論文でもその高い効果が実証されていました。

もちろんそんなことを知らなくても別に治療は受けられます。でも「病は気から」とか「プラシーボ効果(プラセボ効果)」とかもあるし、その薬のことをより理解したほうが効果はあるんじゃないかなあ、しかも安い薬じゃないし、と考えてしまった出来事でした。


◼︎2013年8月23日(金)。入院103日目。抗がん剤治療開始から95日目。

この頃、帯状疱疹の皮膚症状はかなり落ち着いてきたのですが、徐々に神経痛が強くなってきていました。

この日は朝からとにかく右脇の下と背中が痛く、激痛と言っていいレベルです。看護師のWさんに見てもらったのですが、皮膚の様子は変わらないとのこと。やはり帯状疱疹後神経痛に進行してしまったようです。とりあえずホットパックで温めることになりました。

看護師さんに先生に相談してもらった結果、鎮痛剤のソセゴンを点滴することになりました。すると、20〜30分ほどで、痛みは治まってきました。先ほどまでの痛みが10としたら、6〜7程度と、前日と同じレベルには下がりました。0にはなりませんが、それでもかなり楽にはなりました。「助かった。。。」と思いました。このソセゴンは一日三回まで使えるとのこと。寝る前などにも使うことになりそうです。

昼間、家内がお見舞いに来てくれましたが、僕は痛みで話をするどころではありませんでした。家内はベッド脇に座って、MacBook Airで学会発表の準備などをしていました。

夜、11時を過ぎ、また痛みが激しくなってきたため、ナースコールで看護師さんを呼び、先ほどの鎮痛剤ソセゴンと、アタラックスPを点滴してもらいました。これでようやく少し楽になり眠ることができました。

でもまさかこの帯状疱疹後神経痛に、その後一年以上も悩まされることになるとは思いませんでした。

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投稿者 森田 : 2014年12月12日 06:36

初めまして、病名:Tリンパ芽球性リンパ腫にて弟が入院しており、一度寛解したのですが、半年で再発し、現在脳に腫瘍、むくみがある状態です。一度目の脳に効きやすい抗がん剤治療を終えましたが、効果が出ていないとの事で、治療法がこれ以上は無いと言われ、他の病院でもですか?と主治医に聞いたところ、虎ノ門病院をセカンドオピニオン進められ、来週16日に高山さんのブログに登場する谷口先生ではないですが、伊豆津先生で予約しております。 今回、メールしたのは、昨日から頭痛があり、手足が上下に動くレベルとなり悪化している感じがし、脳が腫瘍により圧迫されての頭痛や吐き気の可能性が高く、セカンドオピニオンが1日でも早くなれば、それが良いと言われました。予約時に一日でも早くなりませんか?と聞いたのですが、難しいようです。高山さんのような色々な先生の知り合いもおらず、現状は慶応義塾病院となり、1日でも早く見てもらいたい場合、何か方法をご存知ではないかと思いご連絡でした。 アドバイスいただけたら幸いです。

投稿者 オーシャンブリッジ高山 : 2014年12月12日 12:21

森田さん、弟さんのこと、さぞご心配なことと思います。

申し訳ありませんが、私の方でも、特に裏技のようなものはありません。あえて言えば、再度虎の門病院に電話し、病状を伝え、別の先生でもいいので予約を早められないかと再度相談してみるということでしょうか。。。ただ週末も挟みますから、かなり難しいかとは思います。

お役に立てずに申し訳ありません。弟さんが最善の治療を受けられることをお祈りしております。

高山の著書

「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」書影・表紙画像\
治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ
(幻冬舎 税込1,188円)

脳腫瘍、悪性リンパ腫(白血病)を乗り越えた闘病記。
病院選び、治療法選択、医師との信頼関係の構築、セカンドオピニオンなどの考え方も。

プロフィール

高山知朗(のりあき):

1971年長野県伊那市生まれ。伊那北高校、早稲田大学 政治経済学部卒業。

アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)戦略グループ、Web関連ベンチャーを経て(株)オーシャンブリッジ設立、代表取締役社長就任。現在、同社ファウンダー。横浜市在住。

2011年7月に脳腫瘍(グリオーマ)の摘出手術。後遺症で視野の左下1/4を失う

2013年5月から悪性リンパ腫(B細胞性リンパ芽球性リンパ種/急性リンパ性白血病)の抗がん剤治療。合併症で帯状疱疹後神経痛も発症し、現在も激しい痛みと闘う。

2016年年9月、幻冬舎より「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」を出版。

2017年2月、3度目のがんである急性骨髄性白血病を発症、同年4月にさい帯血移植治療を受ける。

2020年3月、4度目のがんである大腸がんの腹腔鏡下手術を受ける。

現在は妻、娘とともに元気に暮らしている。

連絡先

メール: nori.tkym[at]gmail.com
([at]は@に読み替えてください)

※病気や病院に関する個別のご相談については、まず「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」をお読みの上、ご連絡いただけますようお願いします。いただくご質問に対する回答の多くが、すでにこの本に書かれております。ご理解お願いします。

※いただいたご連絡の全てにご返事できるとは限りませんのでご理解ください。

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