Hyper-CVAD/MA療法の4コース目が終了/看護師さんのうれしい一言/差し入れのインフレ:白血病・悪性リンパ腫闘病記(69)

前回の闘病記からの続きです。
リツキサンの点滴


◼︎2013年8月24日(土)。入院104日目。抗がん剤治療開始から96日目。
この前日までで、抗がん剤治療Hyper-CVAD/MA療法の4コース目、MA療法(2回目)の点滴(メソトレキセート、キロサイド)が終わり、この日はそれに続いて分子標的薬リツキサンを点滴しました(冒頭写真)。
リツキサンの点滴中は、心拍数等のモニターを見ながら問題がなければ徐々に流量を増やしていくのですが、この時も特に問題なく、11時頃から始まった点滴は15時前には終わりました。
この日も帯状疱疹後神経痛の痛みがひどく、看護師のYさんにお願いして、背中と右脇の下にガーゼを貼ってもらいました。
さらに、鎮痛剤のソセゴンも点滴してもらいました。これで大分楽になりました。
この日の映画は「ガタカ」を見ました。
◼︎2013年8月25日(日)。入院105日目。抗がん剤治療開始から97日目。
この前日のリツキサン点滴までで、Hyper-CVAD/MA療法の4コース目が完全に終わり、予定されていた8コースのうち、半分が終わりました。当初は先の見えない長い治療に気が滅入ったこともありましたが、ようやく折り返し地点です。
しかし、そのうれしさも、帯状疱疹後神経痛の激痛で、味わうどころではありませんでした。
この日から、痛み止めに医療用麻薬のフェンタニルを点滴してもらうことになりました。モルヒネの100〜200倍の効果があると言われる合成麻薬です。副作用として、眠気やふらつきに注意するように言われました。これはさすがに良く効きました。
この日見た映画はタランティーノの「ジャンゴ 繋がれざる者」でした。
◼︎2013年8月26日(月)。入院106日目。抗がん剤治療開始から98日目。
この日、何となくろれつが回らないような気がして、朝、MY先生に相談しました。すると、「痛み止めのフェンタニルの点滴のせいかもしれないので、点滴の流量を一つ下げて2にしましょう」とのこと。また、「ふらつき等も出るかもしれないので、歩くときは注意してください。高山さんは以前、倒れた実績もあるので・・・」とのこと。
この日、お昼過ぎに、長野から母がお見舞いに出てきてくれました。差し入れのお弁当などを持ってきてくれました。しかし痛みで苦しむ僕を見て、「かわいそうに、何もしてやれないから帰るわ・・・」と言って帰っていきました。せっかく出てきてくれたのに申し訳なかったです。
夕方、点滴の調整で痛みが気にならなくなった頃、友人で経営者のSさんとKさんがお見舞いに来てくれました。木箱に入った高級お弁当と広島土産などを持ってきてくれました。
赤坂ひかわの高級お弁当
赤坂ひかわの高級お弁当
赤坂ひかわの高級お弁当
SさんとKさんとは、お互いの会社の近況などをお話ししました。経営者同士でしかできない話ってあるんですよね。お忙しい中わざわざ足を運んでくださったお二人には本当に感謝です。夕飯にいただいたお弁当は、さすがに見た目に違わずおいしかったです。
夜になると、また痛みが強くなってきたため、看護師のSさんにお願いして、フェンタニルの点滴を「早送り」してもらい、ガーゼを貼り替えてもらいました。
◼︎2013年8月27日(火)。入院107日目。抗がん剤治療開始から99日目。
この日は、ブログの脳腫瘍闘病記を通じて知り合った、脳腫瘍(グリオーマ)の患者仲間のTさんが、東京女子医科大学病院での定期診察の後、松本に帰る前に、わざわざお見舞いに来てくださいました。グリオーマが見つかって、女子医大で手術を受ける際、僕のブログが参考になったとのこと。Tさんが女子医大に入院しているときには、僕もお見舞いに行かせていただいていました。
Tさんも、高級なお弁当を差し入れに持ってきてくださいました。スエヒロの豪華ビフテキ弁当です。
スエヒロの豪華ビフテキ弁当
スエヒロの豪華ビフテキ弁当
この頃は、連日僕がFacebookやTwitterに、差し入れにいただいた高級弁当の写真をアップしていたため、差し入れがインフレ状態になっていました(笑)。
逆に言うと、それだけ食欲はあったということですね。Hyper-CVADのコースの時と異なり、MA療法のコースの時は、胃腸に対する副作用がなく、食欲が変わらなかったのは幸いでした。
この日は映画はジョージ・クルーニーの「マイレージ、マイライフ」を見ました。
◼︎2013年8月28日(水)。入院108日目。抗がん剤治療開始から100日目。
朝、痛みについて、MY先生に相談しました。自分としては、神経痛だけではなく、皮膚症状からの痛みも残っているように感じていたため、そのように伝えると、「では、皮膚科にまた診てもらいましょう。連絡しておきます」とのこと。
また、「痛み止めの点滴については、痛みに応じて、ー流量を3に増やしたり、早送りしたりできるので、いつでも看護師さんに相談してください」とのこと。
そして「痛みはありますが、体重も安定していますし、治療全体としてはいい感じできていますね」と言っていただきました。痛みは辛いですが、少し安心しました。
その夜、熱が38.5度に上がりました。そのため、感染症を起こしていないかを調べる血液培養検査のための採血をしてもらいました。担当してくれた男性看護師のTさんに、採血中に

抗がん剤治療、ようやく半分終わったんですよ!

と言ったら、

よかったですね!高山さん、本当にがんばってますよね!

と言ってくださいました。ちょっとした一言ですが、本当にうれしかったのを覚えています。

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「Hyper-CVAD/MA療法の4コース目が終了/看護師さんのうれしい一言/差し入れのインフレ:白血病・悪性リンパ腫闘病記(69)」への4件のフィードバック

  1. 高山様
    こんばんは。
    看護師さんの「ちょっとした一言」は、心理学的にも
    大切なことですね。
    それにしましても、高山様のお友だちの経営者の方々が、
    次々にお見舞いにみえていますね。
    その方たちも素晴らしいと思いますが、そうした経営者
    仲間との絆を維持できるのは、高山様のお人柄と実績で
    あろうことは、想像に固くありません。
    高山様のブログを拝見してきまして、高山様の生き方に
    大いなる刺激を受けています。
    感謝しております。
    これからもブログを拝見させていただきます。

  2. 藤巻さん、コメントありがとうございます。
    本当に、経営者仲間や医師、看護師のみなさんを含め、僕は周りの人たちには恵まれていると思います。
    ありがたく思っています。

  3. 高山様
    こんばんは。
    今日は、ブログに対するコメントではありません。
    何気なくサイドバーを眺めていた時、気付いたこと
    がありました。
    あら探しをしたのではありませんので、その点は
    ご容赦ください。
    [こんなソフトを販売しています]
    の中に、「文書共有システム Net-It Cetral」
    があります。
    Cetral → Central
    e と t の間に n が入ると思います。
    些細な事に気付きました。
    これからもブログを拝見させていただきます。 

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