悪性リンパ腫・白血病の治療はどこの病院を選んでも同じなのか?

先週水曜日、定期診察で虎ノ門病院に行ってきました。前回の診察から4週間ぶりです。
虎の門病院


採血をし、その血液検査の結果が出そうな時間までスターバックスで時間をつぶしてから、GY先生の診察室前に。予想通り、数分後には僕の順番が来ました。
今回も血液検査の結果について、GY先生の説明。

肝臓の数値については、GPTのみ67(前回59)と基準値より高いものの、大きな問題はなし。

白血球については、前回と同じく5.3。血小板は166(前回154)で、ともに基準値内で問題なし。

ということで、前回と同様、白血球も血小板も十分な値で推移していて、安心しました。
そのため、維持療法の抗がん剤の量も増やせそうでしたが、今回は念のためこれまでの量を維持することとしました。
その後、事務的なご相談をいくつかGY先生に。先生にはご面倒をおかけするようなご相談でしたが、先生は快く、しかもこちらの立場を尊重しつつ対応してくださいました。
ひと通り終わってから、待合ロビーで、悪性リンパ腫を治療中のTさんにお会いしました。Tさんは、人間ドックで悪性リンパ腫の疑いが指摘されたことをきっかけに、このブログを読んでくださるようになった患者さんです。しばらく前にFacebookでご連絡をいただき、やり取りをするようになりました。その後診断が確定し、今は虎の門病院で通院で化学療法を受けられています。
病院を選ぶ前の段階では、奥様がわざわざ綱島のカフェカルディまでお越しくださったので、僕の経験をいろいろとお話しさせていただきました。
この日、僕の診察日とTさんの通院治療日が重なったため、初めてお会いすることができました。
ロビーでお会いしたTさんは、分子標的薬のリツキサンの点滴中で、点滴スタンドを従えていました。でも点滴中の副作用もあまりないようで、待合ロビーのベンチに座って奥様も交えて三人でしばらくお話ししました。
悪性リンパ腫は種類が30種類以上もあり、そのタイプによって治療方法も予後も異なります。僕は「B細胞性リンパ芽球性リンパ腫/急性リンパ性白血病」というタイプで、悪性度が高いため、強い抗がん剤を大量に投与する「Hyper-CVAD/MA療法」を受けました。副作用が強いため、基本的には長期間の入院治療となります。
ただ、悪性リンパ腫も種類によっては通院での化学療法が可能です。虎の門病院は悪性リンパ腫や白血病の臨床経験が非常に豊富で、病気のタイプや患者の状態を見ながら、最適な治療を選択してくれます。Tさんも最初は入院されましたが、今は通院で抗がん剤や分子標的薬を点滴されています。
そしてTさんもおっしゃっていましたが、虎の門病院は副作用への対応もきめ細かく、先手先手で手を打ってくれます。これは僕自身も入院中に感じました。
血液がんは、レジメン(抗がん剤治療の投与量やスケジュールなどの治療計画)が同じであればどこの病院で治療を受けても同じ、というようなことがたまに言われます。でも実際はそんなことはなく、やはり臨床経験の数によって副作用や感染症のコントロールなどに大きな差が出てくるように思います。
そして、そもそも最適なレジメンを選択してくれるかという点にも、病院による違いが出てくると思います。
Tさんと奥様と、そういった話をしてから、病院を後にしました。
次回は3週間後です。ちょうどその日もTさんの通院日と重なるようで、またお会いできそうです。

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