2016年07月21日

痛みと体調をマトリックスで考える/帯状疱疹後神経痛と抗がん剤

いつも夕方、帰宅した奥さんから「今日は体調どうだった?」と聞かれます。その度にその日1日を振り返るのですが、体調を評価するのに自分の場合は二つの軸があると感じています。それをマトリックスにしてみました。

痛みと体調のマトリックス

縦軸はいわゆる「体調」です。倦怠感や疲労感、頭痛などがあれば、体調は「悪い」状態となります。

横軸は「痛み」です。これは主に帯状疱疹後神経痛の痛みです。残念ながら、痛みはゼロになることはないため、「いつもより痛いか」「いつもよりは痛くないか」で把握しています。マトリクス上では前者の状態を痛みが「強い」、後者を「弱い」と表しています。

これらの「体調」と「痛み」は相互に関連しています。その関連を矢印で表しています。

体調が良くて痛みも弱い状態(右上A)は理想的です。でも、調子がいいからと活動量を増やすと、疲れにより体調が悪化します(赤色の矢印 A→B)。

体調が悪化すると、自然と痛みも強くなります(赤色の矢印 B→D)。体調の悪化と痛みの増強はほぼ正の相関関係があります。疲れが溜まり体調が悪化するとほぼ確実に帯状疱疹後神経痛の痛みは激化します。

そうなった場合にどうするか。対処法は2段階あります。

まず目の前の痛みに対処する必要があります。これは痛み止めの薬(医療用麻薬のオキノーム)を飲みます。この薬が15分程度で効いてくると、痛みは軽くなります(水色の矢印D→B)。30分経っても痛みが我慢できる程度まで下がらないときは、もう一包飲みます。すると大体は凌ぐことができるレベルには下がります。

痛みに対処した上で、休息を取って体調の回復に努めます(水色の矢印B→A)。とにかくしっかり睡眠を取ることです。

ここでチャレンジすべき課題がいくつかあります。

まず、体調が良くて痛みも弱いAの状態に留まり続けることはできないということです。闘病で失った体力を取り戻すためには、ある程度身体を動かす必要があります。体力がつけば疲れにくくなり、将来的に体調が悪化しにくくなるはずです。

でも身体を動かして疲れると、一時的には体調が悪化します。A→Bです。休息により回復するとB→Aです。そうすると以前よりは体力がついているはずです。

このように、動いてA→B、休んでB→Aを繰り返すことにより、A→Bになりにくくなるということです。

なお、この間、A→Bの後には、自動的にB→D(痛みの増強)があります。これについては、前述の通り麻薬で対処するしかありません。本当は痛みが根本的になくなればいいのですが、それについては先日書いたようにすでに諦めています。

また体調については、現在続けている白血病・悪性リンパ腫維持療法の抗がん剤も少なからず影響していると思います。維持療法を始めてもうすぐ2年ですが、その間、毎日抗がん剤を飲んでいます。3〜4週間おきの血液検査では、やはり肝臓や血球の数値に影響を及ぼしています。ということは、倦怠感や疲労などにも影響していると思われます。

この点については、11月に維持療法を終えれば、倦怠感や疲労感は軽減し、体調も全般的に良くなるのではないかと期待しています。

ちなみに、体調ダウン→痛み悪化(A→B→D)の相関はあるのですが、体調アップ→痛み軽減(D→C→A)の相関はあまりなさそうです。つまり体調が良くても、痛いときは痛いので、そのときには迷わず麻薬で対処することにしています。

以上、誰の役に立つのかよく分からないのですが(汗)、普段考えていることをマトリクスと文章にしてみました。

  • にほんブログ村 病気ブログ 白血病へ
  • にほんブログ村 病気ブログ 悪性リンパ腫へ
  • にほんブログ村 病気ブログ 脳腫瘍へ

★闘病記ブログランキングに参加しています。上の病名ボタンをクリックしてくださると、ランキングが上昇し、より多くのがん患者さんに僕の闘病記が届きます。よろしければクリックしてくださるとうれしく思います。4回のがんをがんを乗り越えた経験が、一人でも多くの患者さんに届きますように…

このエントリーをはてなブックマークに追加

【投稿者】nori 【コメント】コメント (0)

この記事と同じカテゴリーの記事はこちら

Facebookを利用してコメント

コメント

コメントの投稿は上記のFacebookのコメント投稿欄からどうぞ。投稿されたコメントは同欄に表示されます。2015/06/09よりコメントはFacebook経由でのみ受け付けています。下記欄に表示されるコメントはそれ以前のコメントです。

高山の著書

「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」書影・表紙画像\
治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ
(幻冬舎 税込1,188円)

脳腫瘍、悪性リンパ腫(白血病)を乗り越えた闘病記。
病院選び、治療法選択、医師との信頼関係の構築、セカンドオピニオンなどの考え方も。

プロフィール

高山知朗(のりあき):

1971年長野県伊那市生まれ。伊那北高校、早稲田大学 政治経済学部卒業。

アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)戦略グループ、Web関連ベンチャーを経て(株)オーシャンブリッジ設立、代表取締役社長就任。現在、同社ファウンダー。横浜市在住。

2011年7月に脳腫瘍(グリオーマ)の摘出手術。後遺症で視野の左下1/4を失う

2013年5月から悪性リンパ腫(B細胞性リンパ芽球性リンパ種/急性リンパ性白血病)の抗がん剤治療。合併症で帯状疱疹後神経痛も発症し、現在も激しい痛みと闘う。

2016年年9月、幻冬舎より「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」を出版。

2017年2月、3度目のがんである急性骨髄性白血病を発症、同年4月にさい帯血移植治療を受ける。

2020年3月、4度目のがんである大腸がんの腹腔鏡下手術を受ける。

現在は妻、娘とともに元気に暮らしている。

連絡先

メール: nori.tkym[at]gmail.com
([at]は@に読み替えてください)

※病気や病院に関する個別のご相談については、まず「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」をお読みの上、ご連絡いただけますようお願いします。いただくご質問に対する回答の多くが、すでにこの本に書かれております。ご理解お願いします。

※いただいたご連絡の全てにご返事できるとは限りませんのでご理解ください。

主なカテゴリー

過去の記事

2021年4月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

記事の検索

こんなソフトを販売しています

リンク

その他のリンク

  • にほんブログ村 病気ブログ 白血病へ
  • にほんブログ村 病気ブログ 悪性リンパ腫へ
  • にほんブログ村 病気ブログ 脳腫瘍へ