株式会社オーシャンブリッジ ファウンダー
高山 知朗 (たかやま のりあき)
2016年08月02日
先週、帯状疱疹後神経痛の定期診察でNTT東日本関東病院のペインクリニック科に行ってきました。前回の診察から9週間ぶりです。
K先生の診察では、まずは近況報告をしました。
最近の痛みの状況も、前回の診察の頃とあまり変わりません。引き続き、痛みが強いときは医療用麻薬のオキノームを飲んでしのいでいて、大体一日に1〜3包飲んでいます。前回診察時と比べてもそうですが、もっと以前と比べても、改善しているという実感はありません。昨年の7月頃にはオキノームを全く飲まずに過ごせる日もありましたが、最近は必ず寝る前には1包飲んでいます。飲まないと痛くて眠れません。それ以外に、午前中から飲むこともありますし、寝るときに痛みが強くてもう1包飲むこともあります。そう考えると、改善しているというよりも悪化しているというのが実感です。
でも、前回の記事に書いたように、僕は帯状疱疹後神経痛については、治ることを期待するのはやめることにしました。痛いときは躊躇なくオキノームを飲んでしのぐのみです。幸い、オキノームを飲んでも、ふらつきや眠気などの副作用はありません。
この話をK先生にしたところ、こんな話をしてくれました。
残る治療として可能性があるのは、「神経根パルス(パルス高周波法)」ですね。最近になって、以前言われていたよりも効果があるという報告が上がっています。私の感覚としては、この治療を実施した患者さんの2〜3割で、痛みが1〜2割軽減したという効果があるようです。
神経根パルスは、僕が最初にNTT東日本関東病院のペインクリニック科で神経ブロック治療を受けたときにも話が出ていました。でも結局、そのときには「神経根ブロック」と「神経根サーモ(高周波熱凝固法)」だけを受けていました。
この神経根パルスが自分にとって効果があるかどうかは分かりませんが、もし効果がある2〜3割に入ることができ、痛みが1割でも2割でも軽くなるのであれば、非常にありがたいです。それだけでも軽減すれば、オキノームを飲まずにやり過ごせることがもっと増えるはずです。生活の中で「いてててて」とうめくような機会も減るはずです。
ただ、以前の神経根ブロックと神経根サーモの治療の後、しばらく痛みが強くなって大変だった記憶があるので、すぐにこの治療を受ける決心はつきませんでした。
少し考えて、現在受けている白血病・悪性リンパ腫の維持療法の抗がん剤服用を11月に終えた後に受けたいという希望をK先生に伝えました。抗がん剤の服用が終われば、免疫抑制状態から回復することにより、もしかすると帯状疱疹後神経痛にもいい影響があるかもしれません。まずはそちらを見極めたいということです。K先生も、それがよいでしょうとのこと。
諦めの境地に至ったとは言え、痛みが軽くなるに越したことはありません。過大な期待はせずに、でもかすかな希望を持って、抗がん剤治療の終了を待ち、その上で神経根パルスにトライしたいと思います。
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【投稿者】nori 【コメント】コメント (0)
治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ(幻冬舎 税込1,188円)
脳腫瘍、悪性リンパ腫(白血病)を乗り越えた闘病記。
病院選び、治療法選択、医師との信頼関係の構築、セカンドオピニオンなどの考え方も。
高山知朗(のりあき):
1971年長野県伊那市生まれ。伊那北高校、早稲田大学 政治経済学部卒業。
アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)戦略グループ、Web関連ベンチャーを経て(株)オーシャンブリッジ設立、代表取締役社長就任。現在、同社ファウンダー。横浜市在住。
2011年7月に脳腫瘍(グリオーマ)の摘出手術。後遺症で視野の左下1/4を失う。
2013年5月から悪性リンパ腫(B細胞性リンパ芽球性リンパ種/急性リンパ性白血病)の抗がん剤治療。合併症で帯状疱疹後神経痛も発症し、現在も激しい痛みと闘う。
2016年年9月、幻冬舎より「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」を出版。
2017年2月、3度目のがんである急性骨髄性白血病を発症、同年4月にさい帯血移植治療を受ける。
2020年3月、4度目のがんである大腸がんの腹腔鏡下手術を受ける。
現在は妻、娘とともに元気に暮らしている。
メール: nori.tkym[at]gmail.com
([at]は@に読み替えてください)
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