株式会社オーシャンブリッジ ファウンダー
高山 知朗 (たかやま のりあき)
2020年11月19日
先日、東京女子医科大学病院に行ってきました。
脳腫瘍の再発チェックのMRI検査のためです。
今回の検査で確認したかったのは、10年前に手術を受けた脳腫瘍の再発がないかということが一点。
そしてもう一点、7月に見つかった、脳腫瘍を摘出した跡の穴にできた、水の溜まった袋(下記記事参照)の状況です。
▼脳腫瘍のMRI画像に写っていた異変|オーシャンブリッジ高山のブログ
しかし、実際に撮影したMRI画像には、予想もしなかったものが写っていました。
主治医の村垣先生の診察では、MRI画像を見ながら、まずは再発のチェック。こちらはいつもの通り、問題ありませんでした。再発はありません。
続いて、手術の跡の穴にできた水たまりの袋の状況確認です。
こちらは改善が見られました。
本記事冒頭のMRI画像の上2つが前回の8月の検査時の画像です。下2つは今回の画像です。なお左右の画像の違いは、画像の強調のされかたの違いです。
左上と左下を比べてみると、前回の左上に写っている袋の下のほうの白い水が、左下の今回の画像ではかなり薄くなり、ほぼ真っ黒になっています。白く写っていた水が周囲の組織に吸収されていったことを表すようです。
また、右上と右下の画像を比べてみても、前回の右上ではやはり穴の下半分に薄く白く水が写っていますが、今回の右下の画像では、ほぼ完全に黒くなり、なくなっています。
このように、水たまりについては心配することはなさそうです。
ここまでで、再発有無と水たまりについては安心したのですが、村垣先生は、「それでね、高山さん・・・」と話を続けます。
そして画面上の画像をめくっていき、ある画像で止めました。
そこには、はっきりと、小さな白い点が写っていました。
村垣先生はその白い点を指差しながら、
「ここに、小さな脳梗塞がありますね」
と言いました。
僕は「えっ?!」と驚いて画面を見つめました。
村垣先生は、過去の画像を写して確認しながら、
「うん、昔の画像には写ってないですね」
と言います。
僕は「これは・・・また手術とか何か治療が必要なんでしょうか?」と聞きました。
村垣先生は、
「もし何か治療するとすれば、血液をサラサラにする薬を飲むとかですが、高山さんは他の病気もあるので、あまりその薬は使いたくないんですよね。でもこれは本当に小さな脳梗塞ですから、しばらくは様子見でいいと思います」
とのこと。
ちなみに、もし何か症状が出るとすれば、左半身に麻痺が出るようですが、今のところそうした自覚症状はありません。
また、原因として考えられるとすれば、10年前の手術の後に受けた、放射線治療の影響があるかもしれないとのこと。放射線治療の晩期障害、晩期合併症ですね。
いずれにせよ、今後も3ヶ月おきの検査で村垣先生にしっかり診てもらいつつ、自覚症状については日々意識して、何か異常があれば早急に村垣先生に診てもらおうと思います。
それにしても、いろいろと病気をしていろいろと治療を受けてくると、あとあと、いろいろと予想外のことが起きるものですね。
まあ、いろいろと病気をした分、多少の予想外の事象には動じなくなってきました。もともと図太かった性格が、さらに太くなってきました。
そういえば、先日の谷口先生の話でも書きましたが、最近、体重が増えてきました。
つまり、性格とともに体も太くなってきたわけです。
ちなみに昨日の体重は、2013年の悪性リンパ腫の治療後の最高を記録しています。食べても太れないころに考えていた目標体重はとっくにオーバーしております(汗。
このままだらだらと太っていかないように、引き続きウォーキングに励みたいと思います。
そして、脳や肝臓や腎臓や食道や大腸や骨粗しょう症のリスクや帯状疱疹後神経痛の24時間365日の激痛や、他にも何かあったかな、まあいいや、何やらいろいろとありますけれども、とにかくなんとしても、いろいろ騙し騙しでも、最低あと10年は生きて、娘の二十歳の誕生日を家族3人でお祝いする所存です。
その日まで、一日一日を大切に生きていきます。
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【投稿者】nori 【コメント】コメント (0)
治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ(幻冬舎 税込1,188円)
脳腫瘍、悪性リンパ腫(白血病)を乗り越えた闘病記。
病院選び、治療法選択、医師との信頼関係の構築、セカンドオピニオンなどの考え方も。
高山知朗(のりあき):
1971年長野県伊那市生まれ。伊那北高校、早稲田大学 政治経済学部卒業。
アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)戦略グループ、Web関連ベンチャーを経て(株)オーシャンブリッジ設立、代表取締役社長就任。現在、同社ファウンダー。横浜市在住。
2011年7月に脳腫瘍(グリオーマ)の摘出手術。後遺症で視野の左下1/4を失う。
2013年5月から悪性リンパ腫(B細胞性リンパ芽球性リンパ種/急性リンパ性白血病)の抗がん剤治療。合併症で帯状疱疹後神経痛も発症し、現在も激しい痛みと闘う。
2016年年9月、幻冬舎より「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」を出版。
2017年2月、3度目のがんである急性骨髄性白血病を発症、同年4月にさい帯血移植治療を受ける。
2020年3月、4度目のがんである大腸がんの腹腔鏡下手術を受ける。
現在は妻、娘とともに元気に暮らしている。
メール: nori.tkym[at]gmail.com
([at]は@に読み替えてください)
※病気や治療に関するご相談はメールでもSNSでも一切お受けしておりません。仮に質問などをお送りいただいてもご返事できかねます。私もあくまで一患者であり医療関係者ではありませんのでその点ご理解ください。
※過去の記事も上記リンクからご覧いただけます。
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