牛丼・たこ焼きパワー/注射を7回刺し直し:白血病・悪性リンパ腫闘病記(20)

前回の闘病記からの続きです。
◼︎2013年5月28日(火)。入院16日目。抗がん剤治療開始から8日目。
前日の腹痛と蕁麻疹(じんましん)を受け、朝から薬剤師さんが来てくれて、飲み薬に坑アレルギー薬のアレロックが追加になりました。腹痛はもう治まっていましたので、蕁麻疹対策の薬でした。
この日の午後には、友人のKさんとTさんがお見舞いに来てくれました。差し入れとして吉野家の牛丼を持ってきてくれました。これは本当に嬉しかったです。
入院中に差し入れしてもらって食べた吉野家の牛丼

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入院中最も辛かったことその1/突然の激しい腹痛に便器を抱える:白血病・悪性リンパ腫闘病記(19)

前回の闘病記からの続きです。
2013年5月27日(月)。入院15日目。抗がん剤治療開始から7日目。(続き)
この日の夜、突然激しい腹痛が起きました。
みぞおちを中心に胃全体が締め付けられるような痛み。そして全身にできた蕁麻疹(じんましん)のかゆみ。

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抗がん剤で減少した白血球や赤血球はどう増やす?/病院間連携:白血病・悪性リンパ腫闘病記(18)

前回の闘病記からの続きです。
2013年5月26日(日)。入院14日目。抗がん剤治療開始から6日目。
この日の午後、前日の15時から始まった24時間かけて落とす抗がん剤(ドキソルビシン)が終わり、1コース目の抗がん剤の点滴はひと段落となりました。1コース目としては、5日後の抗がん剤(オンコビン)の注射とステロイド剤(デキサート)の点滴(4日間)を残すのみです。

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抗がん剤の副作用に消えたポジティブシンキング/涙:白血病・悪性リンパ腫闘病記(17)

前回の闘病記からの続きです。
2013年5月24日(金)。入院12日目。抗がん剤治療開始から4日目。
この頃から少しずつ抗がん剤の副作用が出てきました。倦怠感や頭痛のため、ベッドに横になって、イヤホンで小野リサのボサノバなどを聞いていました。そうすると少し楽になったような気がしました。
この日の治療は、吐き気止めのグラニセトロンの点滴の後に、どぎついオレンジ色をした抗がん剤のドキソルビシンの点滴を24時間。

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がんの生存率・予後に関する2人の医師の考え方の違い

昨日は、2週間ぶりの診察日で、虎の門病院の血液内科を受診してきました。主治医のGY先生の診察です。
いい加減そろそろ回復しているのではないか、と期待していた白血球の数は、2週間前の2,500から横ばい、というか微減の2,400。引き続き、日常生活には問題ないが、維持療法を始めるにはまだ早い、という値です。
GY先生曰く、

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去年と違う、幸せな誕生日。43歳になりました。

昨日、5月6日に誕生日を迎えまして、お陰さまで無事に43歳になりました。
このゴールデンウイークは、家族や周りの人に、たくさんお祝いしてもらいました。
去年のゴールデンウイークは、がんセンターでの生検の結果が出るのを待っていたため、ずっと不安な気持ちで過ごしていました。自分は一体何の病気なのか、入院することになるのか、手術も必要なのか、それとも抗がん剤か、治療期間はどれくらいか、そして、そもそも生きていられるのか。
とても誕生日を祝ったり、連休を楽しんだりという気持ちの余裕はなく、生検の結果はどうあれ、いずれにせよ入院することになるだろうとの予想から、入院の準備などをして過ごしていました。
でも今年のゴールデンウイークは、楽しく家族で過ごすことができ、しかも何回も誕生日をお祝いしてもらいました。
まずは、いつもお世話になっているNamak Cafe(ナマックカフェ)でのお祝い。
家内、娘はもちろん、マスターのシンさんも、サプライズのバースデーケーキなどを用意してお祝いしてくれました。
Namak Cafeのシンさんからサプライズのバースデーケーキが!

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寛解後の維持療法・強化療法について担当医と相談/5年生存率は6〜7割?

昨日、虎の門病院に行き、入院中に大変お世話になった担当医のMY先生に退院後初めてお会いしてきました。
退院後の外来診察は全て主治医のGY先生に診ていただいていたので、MY先生とお会いするのは4ヶ月ぶりです。そしてMY先生とは、入院中、僕の病気(B細胞性リンパ芽球性リンパ腫・B細胞性急性リンパ性白血病)(B-LBL/B-ALL)の治療方針について、海外の論文を見ながらかなりの時間、議論させていただきました。
そのため、今後の維持療法について意思決定をする上で、できればMY先生にもご意見をお聞きしたい、と以前の外来診察の時にGY先生にお願いしていました。
B-ALL(B細胞性リンパ芽球性リンパ腫)の英文論文

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抗がん剤点滴開始直後の限られた平穏な日々:白血病・悪性リンパ腫闘病記(16)

前回の闘病記からの続きです。
2013年5月22日(水)。入院10日目。
抗がん剤治療開始から2日目。
特にこの日もまだ副作用はそれほど感じず、多少頭が重いくらいでした。食事も普通に食べられました。
虎の門病院の屋上の遊歩場にて。

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抗がん剤治療「Hyper-CVAD/MA療法」がスタート:白血病・悪性リンパ腫闘病記(15)

前回の闘病記からの続きです。
2013年5月21日(火)。入院9日目。
いよいよこの日から、抗がん剤治療「Hyper-CVAD/MA療法」(ハイパーシーバッド・エムエー療法)が始まりました。この治療では、1コース目に「Hyper-CVAD療法」という複数の抗がん剤の点滴を行い(点滴から回復期間まで1コースあたり合計3〜4週間)、その次に2コース目として、「MA療法」(MTX+Ara-C療法)として、別の複数の抗がん剤の点滴を行います(やはり1コースあたり合計3〜4週間)。

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主治医との対話と適切な質問の重要性/塗り替えられた生存率

今日は、2週間ぶりの診察日で、虎の門病院 血液内科を受診してきました。
いつものように30分近く採血で待たされた後、主治医のGY先生の診察室前へ。そこでしばらく待った後、血液検査の結果が出た頃に順番が来ました。
まずは血液検査の結果から。一通り数値を確認いただいた上で、GY先生は問題ないですね、とのこと。

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